浮気とカウンセリングについて

現代の浮気問題

現代は浮気が起こりやすい状況が多くあります。
それは携帯電話の普及が大きな原因のひとつなのです。
特に「携帯メール」の発達によって浮気・不倫がしやすくなってしまいました。
例えば、携帯や、メールで社内の異性、同窓会、セミナー、外食中など、さまざまな場面でちょっとした出会い場において、そんなつもりもなくただメールアドレス交換を気軽にする世の中です。
メールは相手のメールアドレスを知っていれば、いつでも気楽に送ることができる現代のコミュニケーションツールです。
はじめは「食事でもいこう!」と軽い気持ちの場合がほとんどではないでしょうか?何のはずみか、たまたま意気投合して、気がついたら?流れで?性交渉をしてしまっていた、そんな言い訳が聞こえてくるようなケースが、現代の多くの浮気の始まりではないでしょうか?
また、家庭で子育てや会社のストレスを持ち帰ったところで、癒される環境が家庭にない場合に、外での異性がとてもまぶしく見えてしまう、ということも浮気の始まりになります。いずれにせよ、愛し合って結婚した夫婦以外と性交渉をしてしまったということは、何かの偶然が重なり、たまたま起こってしまったという場合が少なくありません。
夫婦がお互いの不注意やちょっとしたよそ見をした瞬間に起こってしまった交通事故のような場合がほとんどではないでしょうか? 中には、結婚前から複数の女性と性交渉をせずにはいられないという病的な人もいますが、それはその結婚相手を選んだ段階で間違っていたとことも踏まえて、今後その相手と向き合って生きていくかということを考えなければなりません。

浮気パターンと対処方法

浮気・不倫問題の解決のためには、その相手との親密度の進行状況によって、対応の方法が変わってきます。

  1. 交通事故タイプ
    日常の夫婦生活はなんの問題もないのだけれどもで、それこそ交通事故のように、たまたま異性に出会ってしまったケースでは、その本人はその過ちを許して欲しいと思っています。
    このケースでは、ものすごい剣幕でその浮気を問い詰められ、家庭に戻る場所がなくなってしまうことで、そこから夫婦仲が本当に壊れはじめるということが多いようです。浮気をした側としては、なんとか凌げないかと相手の様子を伺っています。しかし謝りべたな日本人の悪いところで、ずるずるとだんだん夫婦関係が悪くなっていきます。
  2. セックスレス原因タイプ
    子育てや仕事の忙しさ・会社のストレスで、家庭での癒しが得られず、性交渉が遠のいたところに、異性が現れてしまうケースです。家庭ではお互い一生懸命に家族のために頑張っています。
    しかしお互いにそのことを忘れてしまい、相手が自分を大切にしてくれないことを言い訳にして、異性に理想を求めて走っていきます。 この場合は、お互いに本当に嫌いになったわけではないのですが、セックスレスが原因で起こってしまいました。
    出会った頃を思い出して、燃え上がる恋を取り戻すことが必要となります。
  3. 現実逃避タイプ
    夫婦がお互いにあるいは一方的に相手の言動に幻滅し、「私の結婚生活はこんなはずではな かった」という理想と現実のギャップに苦しみます。相手からの「愛」を受けられない寂しさも相まって夫婦関係がすっかり冷え込んでしまっているケースです。
    相手に愛想を尽かしながらもお互いに干渉しない結婚生活を続けています。
    そんなところに、目の前に、王子様(お姫様)が現れ「これが私の求めていた人!」と思いを深めてしまいます。自分への愛を確認するために性交渉から入っていき、抜けられなくなっていきます。

浮気は早期発見・早期解決

浮気の始まるきっかけは様々です。
でも愛し合って結婚したはずなのに、どうして浮気がおこってしまうのか?男が狩猟的遺伝子をもっているから、異性を求めるのはしょうがないという説もありますが、それでは、浮気問題はなんの解決にもなりません。
不貞はいけないことです。そして、今、その相手の浮気によって、苦しめられている人をどう手を差し伸べて、解決していくかがこの浮気問題の大きな課題として問われています。
浮気は、早期発見・早期解決が必要です。手遅れにならないうちに、手を打つことで、解決するケースがたくさんあります。浮気をしてしまったけれども、「離婚をするつもりはなかった」「こんなに大きな問題になるとは思っていなかった」という浮気をした側からの言葉も多く聞こえます。
もし、明らかに浮気をしたことが分かっていても相手がその浮気を否定していたとしたら、その相手はその夫婦関係や家族を壊したくないという気持ちがあるということです。それを踏まえて、それ以上浮気が進まないようにすることを考える必要があります。過度な追求で夫婦関係が悪化しないようにしながら、相手が自分を選びなおしてもらうように、早急に対処することが一番です。
しかし、浮気行為がどうしても許せなずに、追求し追い込めてしまったときは、「家族にもどるに戻れなくなってしまった」そして、「もうなるようになればいい」というなげやりの態度を示し、冷静な判断ができなくなってしますケースが多々あります。現在は男女とも経済力があるので、離婚や慰謝料を払って、またなんとか生きていけるだろう、という安易さもあります。その相手の冷静でない安易な発言に対し、手順を間違えて騒ぎ立てることで、夫婦関係が壊れて「じゃ離婚しよう」ということになります。本当は離婚したいわけではないのに。。。

自分を責めないでカウンセラーに相談

浮気に悩んでいる方は、自分に原因があったと自分を責めないことが大切です。もちろん反省をする部分もあるでしょう。
しかし事実を受けとめながら、辛さのあまり沈んでばかりいる状態は、浮気問題の解決には一番マイナスなのです。気持ちを整理し、浮気をやめて戻ってきてもらうためには、もとのように魅力ある自分をつくりだすことが何よりも大切なのです。自分ひとりではなかなか難しいかもしれませんが、そのときは専門のカウンセラーに相談することが、早期解決する一歩です。夫婦関係は、山あり谷ありです。いつも順風満帆の夫婦生活を送って生涯を終えたという人はいません。最後に、「この人と一緒にやってこれてよかった」「この人がいてくれてよかった」という結果を持てるのが一番よいですけれど、そう簡単ではないことが、渦中の人はよく分かっていることでしょう。だからといって、苦痛に絶えて、無駄に人生を送ることも、また正しい選択とも言えません。
「修復」か?「離婚」か?その人の状況(環境、健康、経済力、協力者などなど)さまざまな状況から判断して、ベストの選択をしなければなりません。 いずれの選択にしても、その人が後悔せずに、幸せへ向かって一歩踏み出すことを最後まで応援することが私たちカウンセラーの役目です。

この記事を書いた人

夫婦生活研究所 所長
1979年東京生まれ
20歳で初婚。28歳で一度離婚を経験し、その後35歳で再婚する。
初婚の際に一女を設けている。
男性、夫視点での結婚観を記事として執筆。
男性と女性とで、感覚の異なることから発生する摩擦を減らすことができるよう、日常生活に根付いた分かりやすい記事が人気。